社会的市場経済の目標 5
経済学の理論の中に所得=余暇選好という考え方があります。
これは、所得を稼ぐために時間を使うか、あるいは余暇(この場合、余暇とは余った時間という意味でなく、所得にならないものに時間を使うことをいう)の時間に使うかという一種の時間選択論です。
・・・いうまでもなく、前者の所得選好の場合は、生産活動に時間を費やすことであり、後者の余暇選好の場合は、非生産活動すなわち消費に時間を使うことです。
人間の経済的豊かさとは、経済学の父アダム・スミスが、また現代経済学の第一人者であるワシリー・レオンチェフが認識する"消費は消費なり"という哲理の中にあるのであって・・・
生産はあくまでも消費の召し使いなのです。
主は消費であり、生産は客なのです。
目的は消費であり、生産は手段なのです。
戦後40年あまり、否、歴史はもっと遡って徳川時代初期になるかもしれないですが、日本人は、消費と生産の関係を主客転倒、あるいは目的と手段のはき違えをやってきたのです。