驚くべき子供 4
どの企業家もその決定的な行動について語るときに触れているように、シンプロットも愛する母、怖い父、そして自分の手を必要としている農場を離れるにあたって、罪悪感と不安に悩まされました。
そして彼もその苦悩を成功への不屈の力に変えるという能力を発揮したのです。
門出の資金は近在の農家から〈発育不良〉の羊を集めることで手に入れました。
その羊というのは双子か3つ子で、母親が満足に乳のやれない余計もの、いずれ屠殺されるはずの子羊でした。
少年は40頭ほどを集めると、数か月をかけて農家に売り戻せるところまで飼育しました。
これで約140ドルを手にしました。
1922年当時の十代の若者にとってはかなりの金額です。
彼は〈レクセル車軸〉のついたおんぼろのT型トラックを買って修理すると、それを駆って町に出かけ、デルコのインヤード・ホテルの一室に住むことにしました(部屋代と食費で1日1ドルでした)。
そこで彼が目をつけたのは豚の屠殺でした。